oil

2020年3月に入ってからコロナの裏で問題になっていたのが原油価格の問題でした。

平たく言えば、すべてがロックダウンしているため(主に中国)世界の石油が供給過多な状態にあり、

石油価格は1月の1バレル=70ドルから現在1バレル=22ドルまで安くなっています。

 

平時の中東は掘れば石油は出るのですが、あまり採掘し過ぎて値段を下げるのは良くないよね、と言う政治的戦略で適度な採掘量にして値段を高止まりにしています。

当然高止まりが続けばばなにがしかの対策が必要で、カナダやアメリカがシェールガスと呼ばれる泥の間に溜まっているガスやオイルなど一昔前であればコストが掛るので売れない様な物から、搾って石油を出したら売れるのでは?と言う事を実行しシェールガスの会社は増えていきました。

これを軒並み潰すためにサウジアラビアが原油を増産し、原油価格が下落していました。(1,2ヶ月)

双方の動きを見るにサウジの方が生産コストが低いためシェア競争を仕掛けた結果、更にロシア政府やロシアの石油会社に圧力をかける事となりました。

ロシアとしても減産強化を渋った大きな理由は石油市場でのシェアを低下させたくないと言われていました。(国際政治的な問題なので確たる理由や原因は明記されていませんが)

とは言えサウジはずっと増産していた訳ですが、サウジアラビア政府はここ数年財政が逼迫しており、かつ原油の売上で国家運営しているため、いつまでも増産できる訳ではありません。(おおよそ国家運営するのに1バレル=60ドル近くないと赤字っぽいです)

 

この影響を受け、アメリカのシェールオイル生産のホワイティング・ペトロリアムは日本の民事再生法に相当する米連邦破産法11条の適用を申請しました。

トランプ大統領も、当初ガソリンの値下がりは消費者にとって好ましい面もあるとして静観していましたが、石油産業と金融市場にとって原油急落が大きなリスク要因になり原油安の解消に向けて動き始めました。

実際のところ増産した時の各国の状況を考えると、

  • サウジアラビアはしばらく生き残ることができます。
  • ロシアはこれでゆっくり辛くなっていきます。
  • アメリカのシェールはこのレベルではかなり厳しく死に至ります。

サウジとロシアがお互いを嫌っているとしても、価格を低く抑え、アメリカのシェール市場を破産するために少し足踏みをしています。

アメリカ国内の意見だと、彼らが中国の市場シェアを望んでいるために行われていると見られており、トランプはこれを理解して原油価格を上げるため、生産を削減する取引を仲介するのに出来る限りのことをしてきました。

 

 

減産合意がされれば本来であれば「原油上がる→ダウ上がる→日経上がる」と言うもので、

原油が上がらないとダウが上がりにくく、逆に原油が下がるとアメリカの債券市場に難があると言うものだったのですが、御構い無しにダウと日経は上昇しています(笑)。

OPEC+でグダグダやっておりメキシコだけが合意していない形で、減産が決まれば本来なら価格が上昇するはずです

コロナによる需要減少の影響で減産した量以上に需要が減っているため、もしかしたら価格が下落するかもしれません

そしてこの結末は今日4月のG20臨時エネルギー相会合で答えが出るはずです。

→4月のG20では"メキシコは割り当て削減量が自国の提示した量より大幅に多いとして反発し、サウジと対立したもよう"で、結果としてメキシコの合意が得られなかったため、現在最終合意についてと生産量の具体数についてはかなり流動的な状態です。

アメリカがメキシコの削減量の一部を肩代わりする形で減産する方針を表明し、後から支払う方針で対応されるようです。(それでも最終合意の成立には不十分だとみられているようです)

現在の社会情勢だと需要の減少するので、完全な供給過剰の嵐です。

→さらに連日減産合意するまで会合を行い日曜日に減産合意が行われました。

しかし増産していた国はコロナの影響をナメていたため、減産をしても使う場所が無いので原油の値段が上がることはなかったと言うのが翌々日までの現状です。

 

ちなみに日本の証券会社で購入できる原油関連のETFは下記の3つがあり、それぞれ微妙に異なります。

今回のように原油は国際問題で、先進国の理りと少し違う考えの人達が握っており、ボラティリティが高いため難易度が高くあまりオススメしない商品です。

また原油はストック問題など維持しておくだけでお金がかかるため、一概に上昇連動するものでもありません。

  • 1671はWTIが基準のため単純に原油の上下
  • 1699は日本円換算の原油インデックスが基準
  • 2038は日経・東商取原油レバレッジ指数が基準「ダブルブル」

取引を見るとWTI原油もドバイ系も前日に定位された削除量の値が期待値を下回っていた事から、失望売りと売り浴びせがあり下がったようです。

 

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