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国内のコロナウイルスについては新型コロナウイルス感染症については、必ず1次情報として 厚生労働省首相官邸 のウェブサイトなど公的機関で発表されている発生状況やQ&A、相談窓口の情報をご確認ください。

先日再度コロナウィルスについて調べていた際にOur World In Dataに情報が載っており、現状まで改めて理解するのに有用な情報だったので基本的な部分の内容をまとめて翻訳していきます。

https://ourworldindata.org

Our World In Dataは、世界規模の問題とその解決方法の研究に関するオンライン誌です。

コロナウィルスに関するデータが随時更新されているページも存在します。

気になる方はサイトをチェックしてみてください。

 

コロナウィルスとは?概説

2019年12月中国から世界に向けてとあるウィルスが国内に拡散していると発表され、数ヶ月で他国にも広がり症例数は数日ごとに倍増しました。

このウィルスは単にコロナウィルスと呼ばれていますが、COVID-19と呼ばれる病気を引き起こす重症急性呼吸器症候群(SARS)関連コロナウィルスです。

コロナウィルスは人によく見られるウイルスのグループであり、風邪の最大30%の原因となっています

コロナはラテン語で「冠(クラウン)」を意味し、このグループのウイルスには表面を電子顕微鏡で見ると冠(クラウン)のように見える事から名前が付けられています。

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そしてこれが人に感染すると人体では何が起こり、何をすれば良いのでしょうか?

 

症状

WHOは2月20日までの期間に、中国の臨床検査により確認されたCOVID-19の55924件の症状を説明しています。

一般的な症状である発熱と乾いた咳を知ることが最も重要で、症例の90%近くに熱があり、2/3が乾いた咳をしています。

3番目に多い症状は疲労で、症例のほぼ40%がそれに苦しんでいました。

3人に1人が「痰」が出る様になり、5人に1人未満(18.6%)は息切れ「呼吸困難」が発生しました。

一般的な症状の多くはインフルエンザや風邪の症状と共通していますが、インフルエンザや風邪とコロナウィルスの症状の違いとしてあげられるのが、コロナウィルスに感染している場合、鼻水を引き起こすことはめったにないようです。

また現段階でまとまってはいませんが、3月に入ってからの情報で嗅覚味覚の障害が急激に増えていると認めています。

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潜伏期間と進行について

WHOは「COVID-19は一般に、感染後平均5〜6日で、軽度の呼吸器症状や発熱などの兆候や症状を発症します」と言っています。

潜伏期間の平均は5〜6日ですが、中国で確認された55924件の症例に基づきWHOは潜伏期間は1〜14日の広い範囲で変動する可能性があると付け加えています。

潜伏期間がより長いケースも報告されています(27日間のケース)。

WHOは平均して病気は2週間続き「軽症の発症から臨床的回復までの期間の平均値は約2週間」と報告しています。

同じ研究によれば重症の場合は3〜6週間で、最終的に死亡した人の場合症状の発症から死亡までの期間は2〜8週間でした。

病気の症状は発症後時間とともに変化します。

症状は発熱で始まり、その後乾性咳が続くのが一般的で、数日後一部の患者は息切れを経験します。

 

ウィルスの人体での活動

ウィルスは遺伝物質とタンパク質が入った殻にすぎず、生物ではないという見方もあります。

生きている細胞に入り込むことによって増殖する事が出来ます。

 

コロナウィルスは物質の表面を伝って拡散しますが、物質の表面上での詳細な寿命はまだ不明ですが、主な広がり方は咳で飛散した唾などを介したもの、すなわち飛沫感染です。

病気の人に触れてから目や耳をこするなど自分の顔に触れることでも感染します。

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一旦顔に付着したウィルスはその後身体の奥深くまで隠れて侵入し、目的地は腸、脾臓または肺です。

肺に到達するとほんの数個のコロナウィルスでも劇的な状況を引き起こす可能性があります。

肺の表面には何十億もの上皮細胞が並んでおり、上皮細胞は臓器と粘膜を覆う細胞で体の内と外の境界を守っているため最初に感染することになります。

コロナウィルスは侵入対象の膜にある受容体に接触し遺伝物質を注入します。

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細胞は何が起きているかを知らないまま新しい命令を実行します。

それは複製して再構築せよという単純な命令です。

細胞は元のウィルスのコピーが増え続け臨界点に達すると「自己破壊せよ」という最後の命令を実行します。

これにより細胞は溶け去り、放出された新しいコロナウィルスは次々と他の細胞を攻撃します。

感染した細胞の数は指数関数的に増加し、約10日後には数百万の細胞が感染し数十億のウィルススが肺にあふれます。

この段階ではウィルスはたいした被害を引き起こしませんが、次に厄介な強敵である自身の免疫システムに支障をきたします。

 

免疫システムは本来自分自身を守るものですが、非常に危険にもなるため常に調整されています。

コロナウィルスは 肺にやってくる免疫細胞に感染し混乱を引き起こします。

当たり前ですが細胞には耳も目も無いため、細胞同士の通信の多くはサイトカインと呼ばれる小さな情報タンパク質を介して行われます。

ほぼすべての重要な免疫反応がサイトカインによって制御されます。

コロナウィルスは感染した免疫細胞を過剰反応させ騒ぎ立たせる事で、免疫システムを闘争状態にし、必要以上に免疫細胞を送り込みダメージを与えます。

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この時、特に2つの種類の免疫細胞が大きな被害を引き起こします。

1.好中球(白血球の一種)

好中球は殺傷能力に優れ、人間の体細胞も殺してしまいます。

数千単位でやってきた好中球から送り出される酵素で、ウィルスと同じくらい味方細胞もやられてしまいます。

2.キラーT細胞

キラーT細胞も狂乱状態に陥ります。

普段は感染した細胞に消滅を命じますが、混乱すると健康な細胞にも自らを消滅させるよう命じ始めてしまいます。

免疫細胞が増えれば増えるほどダメージも増え、健康な肺組織が消滅していきます。

これが悪化すると修復しようのない損傷となり一生残る障害を引き起こす可能性があります。

 

ほとんどの場合、免疫系はゆっくりと制御を取り戻します。

感染した細胞を消滅させ、新たに感染しようとするウィルスを妨害し残骸を除去し手から回復が始まります。

コロナウィルスに感染した人の大部分は比較的軽度の症状で乗り越えます。

しかしいくつかの症例で深刻または危篤状態となっています。

より深刻な症例では数百万の上皮細胞が死に、肺を保護する体組織がなくなりました。

こうなると通常は無害な細菌でも肺胞(呼吸が行われる小さな空気袋)に感染し肺炎を引き起こします。

その結果、呼吸困難あるいは不可能になり人工呼吸器がなければ患者は生き残れません。

免疫システムは数週間にわたって全力で戦い数百万の抗ウィルスを作ってきました。

バクテリアは血液に入り体を蹂躙するため、数千単位でバクテリアが急速に増殖するにつれ免疫システムは圧倒されてしまいます。

この状態になると重症または死に至る可能性が非常に高くなります。

 

対応戦略

コロナウィルスはインフルエンザとよく比較されますが、実際にははるかに危険です。

パンデミックのさなか正確な死亡率を算出するのは難しいですが、現段階ではインフルエンザよりも感染力が高く感染速度が速いと見られています。

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パンデミックの進行には速いものと遅いもの 2つの選択と未来があります。

私たちがどの未来を見るかは、進行初期に我々全員がどのように反応するかにかかっています。

急速なパンデミックは恐ろしく多くの命を奪い、遅いパンデミックは歴史に残らず忘れさられるでしょう。

 

急速なパンデミックの最悪のシナリオは、感染を遅らせるための何の対策もされず急激にウィルスが拡散することから始まります。

これが最悪となる理由は、急速なパンデミックでは多くの人間が同時に病気になります。

病気の人が多くなりすぎると医療システムが対応できなくなります。

諸国において医療スタッフや人工呼吸器などの機器などすべての人を助けるだけの十分なリソースを確保するのは困難であり、人々は治療されないまま死にます。

医療スタッフの感染者が増えれば医療システムの能力はさらに低下します。

こうなった場合、"誰を生かし誰を死なせるか"という非情な決断をしなければなりません。

このケースでは死亡者数が大幅に増加します。

 

これを回避するには、世界(私たち全人類)が遅いパンデミックに変えるため、できる限りのことをする必要があります。

パンデミックの進行は適切な対応によって減速します。

特に初期段階が重要で、遅い感染になれば病気になったすべての人が治療を受けることができ、病院の過剰負荷もありません。

 

結局どのように対応すべきなのか

現状コロナウィルスにはワクチンが無いため、人類の行動で社会的に機能するワクチンと成らなければいけません。

これに対して守るべきことは2つ。

  1. 自分が感染しないこと
  2. 他人に感染を広げないこと

 

最善の手段は手を洗うことです。

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些細なことのように聞こえますが石鹸は実はとても強力な対抗手段です。

コロナウィルスは脂肪の層に包まれています。

石鹸はその脂肪をバラバラにして感染能力を奪い取ります。

また手の表面が滑りやすくなり、洗うときの物理的動作によりウィルスがはぎ取られます。

適切なやり方をイメージするには、唐辛子を切った後、そのままの手でコンタクトレンズを入れる前に手を洗う事を想像してください。

 

次は社会的距離です。

これは心理的に楽しいものではありませんが、ハグや握手をしないことは互いのためによいことです。

外出を控えることが可能なら、医師、警察官、レジ係といった社会を支えるために外出する必要がある人々を守るために自宅にいましょう。

自身の生活は間接的にこの人々にかかっていますし、この人達が病気にならないかはあなたにかかっています。

 

より規模の大きい対策としては隔離があります。

旅行の制限や政府による外出制限など内容は状況や地域によりマチマチです。

隔離は楽しいとはいえませんし、こぞってやりたいものでもないはずですが、隔離は薬とワクチン開発のための貴重な時間を稼ぐ事ができます。

隔離生活環境にある場合は理由を理解し規律を守りましょう

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恐らく読んでいて楽しい内容は無かったと思いますが、全体から見れば支払う犠牲は小さいものです。

全体の影響はパンデミックがどう終わるかは どう始まるかにかかっています。

急勾配で速く広まると酷い終わり方になる確率が高くなります。

比較的ゆるやかに、ゆっくりと広まった場合はまあまあの問題として終わりを迎えることができます。

どちらになるかは私達の行動によるのです。

 

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