【映画】「ロケットマン」感想とレビュー|ミュージカルの好き嫌いによる作品!

 

本作品はエルトン・ジョンの自伝的映画で、昨年ヒットした「ボヘミアン・ラプソディ」のインスパイア作品と言ったところです。

 

一言でこの作品を表すのであれば「エルトン・ジョン曲をミュージカルで鑑賞するための映画」です。

 

正直そこまで話題になっていないのが本作品の現状の評価ではないでしょうか。

 

タロン・エガートン

この作品でエルトン・ジョン役を演じたタロン・エガートンは「SING」でエルトンの曲を歌い「キングスマン: ゴールデン・サークル 」でエルトン・ジョン本人と共演しています。

 

言わずもがなタロン・エガートンの平場の演技は非常に上手く、また「キングスマン」シリーズで見せるキレのいいアクションが本作でのダンスにも活かされていました。

 

全編タロンが吹き替えなしで歌っていますが、思っていたより遥かに歌が上手く歌唱力も抜群でした。

 

圧倒的なパフォーマンスと熱量で全編を演じていたタロン・エガートンは素晴らしかったです。

 

映画の軸が薄い

作品の主軸はエルトンが幼少期から愛を受けられない孤独な環境にいた事と、同性愛者であったことの2つを時間軸にしたもので、知識として知っている内容なので容易に想像ができる範疇の話だったため作品の感想として書くほどたいした内容はありません。

 

と言うか全編を通して全てのことを詰め込み過ぎで、メインテーマや何を伝えたいかがとても気薄でした。

 

フレディ・マーキュリーの人となりも知識として知っていましたが、ボヘミアン・ラプソディと似た映画でこれほど感じるものが違うと言うことは、ボヘミアン・ラプソディがいかに上手く描写できていたか監督の手腕の差が明確に出ています。

 

良いシーンとしては名前を変える際に、「元の自分を消して、なりたい自分になる」と言うのが簡単なようでいかに難しいかと言うのを見せつけている事。

異質な煌びやかさや、あれた素行の私生活や、ゴージャスな暮らしや、ド派手な衣装やパフォーマンスも孤独を隠すためのものというのがヴィジュアル的に明確に描写されていたのは良いと思います。

 

総評

ボヘミアン・ラプソディがストーリー仕立てのミュージックビデオなのに対して、ロケットマンはエンタメ性を上げるためにミュージカルテイストでストーリーに強引な曲合わせをしていくため、ミュージカルが苦手な人には本作品は辛いと思います。

 

と言うかミュージカルに寄せすぎで、「Saturday night’s alright」が流れたところから若干嫌な予感はしていたのですが、ミュージカル調の唐突な歌の入り方を多用しているため、ストーリーが途中で遮られストーリーに纏りがなくなっています。恐らく曲ベースで撮りたいシーンを先に考えてそれを切り貼りした構成なのではないでしょうか。

 

かく言う私はミュージカルが嫌いなので、ロケットマンを見た後の感想は「見る必要はなかった」です。

 

ボヘミアン・ラプソディが良かったから観にいこうか考えている人がいれば、ミュージカルが好きかどうかで判断すると良いと思います。

 

フレディ・マーキュリーは他界しているため若干がバッドエンド感があるのに対し、エルトン・ジョンは存命中であり「僕は禁酒に成功し同性愛者だけど元気で家庭を築いています」とハッピーエンドを伝えられるラストはちょっと釈然としないなーと思いました。

 

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