各所で賞賛されていたので「1分で話せ」と言う本を読んでみました。本書は伝えると言った事をテーマに書かれた書籍です。

ただし伝える内容の多くはプレゼンに焦点が当たっています。

プレゼンや複数人向けに話す必要がある人は参考になる内容が多いので簡単にまとめます。

 

はじめに

そもそも認識しておきたいのが、人は相手の話の80%は聞いてないし理解もしてないという事です。

どんなに上手いプレゼンをしたとしても100%理解してくれる事はありません。

1分でまとまらない話は何時間かけても伝わりません。

そしてどんな話でも要点を1分で伝えることはできます。特に忙しい人は1分の方が聞いてくれる確率が高いです。

意味が繋がっていれば人は話を理解出来ます。そして根拠と結論の意味が繋がっていればロジカルです。

ロジカルさで伝える構成力と熱狂するマインドの両方が必要なため、人を動かすには情熱と論理の両方が必要になります。

こういった事実を元に、相手の頭に少しでも残すための方法を4つ紹介していきましょう。

 

基礎事項

大前提として、まず自分が何のためにここにいるのか?なんのためにプレゼンするのか?と言う事を意識する必要があります。

とりあえずやれと言われたからではなく「相手を動かす」と言う事を明確に意識しましょう。

相手はどんな事に興味があるのかを意識するのです。

立場、興味、求めるもの、専門的な事をどれくらい理解できるか、どんなふうに言うとネガティブな反応をするのか。

例として審査員にプレゼンしているところをイメージしてください。

その人はどんな人なのか、何人なのか、どんな表情をしているか、自分のどんな表情に反応したのか、何を言われた時に頷いたのかを克明に想像します。

聞き手のイメージができればその人達の反応を想像しながら準備できます。

聞き手のイメージ」に基づいて伝える内容を作り上げていきましょう。

主観による想定は相手がどのように感じているかと言う視点は持っていないため、すべきなのは話している自分と相手を俯瞰で見ると言う事です。

話し手と客観視している自分を置いてフィードバックを受けて話し方を変えていくのです。

簡単に行うには、リハーサルなどで実際に相手の席に座る事です

聞き手の立場で「主観の自分」を意識する事で問題点を見いだすことが出来ます。

つまり「メタ認知」的な視点が重要になるわけです。

ちなみに優れたビジネス上のリーダーはメタ認知能力が高いです。

なぜなら自分がこうしたいと言う自己都合ではなく、環境がどうなっているか他者から見てどのように見えるかを意識して相手に合わせて修正していくので自然と周囲もフォロワーとしてリーダーについて行きたくなります。

 

ゴールは何か?

理解してもらう事自体はゴールではありません。

とはいえプレゼンを行う場合、目的のゴールを意識しないで準備を始める場合があります。

しかし全てのプレゼンはゴールを達成するためにあるものです。

そもそも理解してもらう事がゴールがおかしいのです。

伝える側は聞き手が理解した上でどうして欲しいのかを必ず考えるべきです。

当然綺麗に話す事も目的じゃ無いため、「相手を動かすために出来る事を全てをやりきる」という事を考えましょう。

結局相手を動かしてなんぼなのでプレゼン前後のアクションもトータルで設計していくことが大事です。

根回しやアフターフォローといったことも必要があれば行う必要があります。プレゼンの前後の機会も有効に使うべきです。

 

ロジックの形成

ロジックの形成をするにあたりピラミッド構造を意識して考えていきます。

と言うのも事例やデータを重ねても、相手はそれからなにを読み取ればいいかわからないものです。

伝える事の骨組みを考えます。本書ではピラミッドを意識して構成し根拠と主張を整理します。

ピラミッドの下層は複数の根拠を用意し、その根拠の意味が通ずる内容を結論として主張します。

主張を明確にし、主張を説明する根拠を複数用意しましょう(可能であれば3つほど)。

根拠と結論の意味のつながりを確認し、すっきり簡単を目指しましょう。

実際に話す時も「結論」「根拠」「事実(実例)」の順番で話し意味の繋がりを確認しましょう。

 

考える=結論を導き出す(事実やデータは結論ではない)

考えるということは「自分の内外にあるデータを加工しながら結論を導き出すこと」です。

わかりやすい例だと、自分が日中眠い時、自分は眠い事を認識します。

それに対して人はコーヒーを飲む事で眠さに対応する手段を考えます。

コーヒーにはカフェインが含まれておりカフェインには眠気を覚ます成分が含まれている事を知っているからです。

これは内部的な問題と外部的な知識の双方を合わせて行動に移しています。

こう言った形で日常生活の中でも、自分の内外にあるデータを加工しながら結論を導き出し考えて行動しています。

重要なポイントは、まず何より結論を出しましょう。

聞き手に受け入れてほしい事は何かをこれをハッキリさせましょう。

前述した通りそもそも伝えたいことがある時に結論がないのはおかしいです。

結論は何か?相手をどう動かしたいか?これを決めずに話しているため迷走するわけです。

結論を出すには自分に問いかけるのが良いと思います。

まずはピラミッドの下部にある根拠を考えて、だから何?と問うて見るのがいいと思います。

そして出てきた答えに本当か?問いを投げかけてみましょう。

結論を出す週間を作りましょう。そのためには自問自答のやり取りが非常に効果的です。

 

迷子にさせない「スッキリ・簡単」の意識

伝わりやすくするためには要らない言葉を削る事を意識して、「スッキリ・簡単」の要領で削ることを念頭にブラッシュアップしていく事が必要です。

基本的には○○の観点で、○○を念頭にといった言葉は話すときに不要です。

プロセスを話す、気を使いすぎる、自分の意見と番うことを入れる、無理に笑いを入れるなど無駄に話が長くなり冗長なので止めましょう。

スライドを読まずに頭に入ってくるのが理想です。簡単の言葉を使うようにしましょう。

例えば「ブラッシュアップ」という言葉より、「磨く」の方が分かりやすいですよね。

中学生が理解出来るレベルの言葉を使うのが理想的です。

テレビのニュース番組は中学生でもわかる言葉で構成されています。

聞き手がわからない言葉を使うと理解されないだけでなく、勘違いされる場合もあります。

聞き手が確実にわかるかどうかを意識してお話しましょう。

 

イメージさせる

前提を聞き手と共有しておくのも重要です。

自分が説明するものが相手が想像できるもので、「想像してみてください」と言ってしまえば相手は勝手に想像が膨らみ、それに対して説明が付与されるため内容に説得力を持つことになります。

この時に写真や動画などビジュアルで見せてしまうのも効果的です。

また例をあげるのも効果的でしょう。本書内では吉野家の例が用いられていましたが、吉野家のような分かりやすいキャッチフレーズがあると理解しやすく、イメージも膨らみやすいです。

「覚えやすく一言でプレゼン全体をイメージできるキーワード」があると非常に良いです。

条件が揃えば説明するのに1分もかからないでしょう。

 

まとめ

本書は伝えることについての手法が書かれた内容ですが大筋ではプレゼンに焦点が当たっています。

そのためプレゼン時の準備や心構えやその後のケア等、相手に動いて貰うためにどうするべきかの理論は参考になりました。

日常生活の中でも「結論」「根拠」「事実」のピラミッド論理構造と「根拠を複数持つ」と言った事を意識した論理構成はどこでも使えるでしょう。

私がよく使っていた、カウンターパートを予め内容に混ぜておき、相手に突っ込んでもらう事で、「相手の意見があったおかげで更に良くなったと満足してもらう」と言った手法も書かれていたので、一読してみる価値はあると思います。

ただし基本的には既知の内容が多く、話し方や伝え方を考えてる人であればあたり前の事でもあるため、がっつり懐に来るかは個人のプレゼン力によるところです。


 

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