
ALERTこの記事には、映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』のネタバレが多分に含まれていますのでご注意下さい。
この記事を書いた段階だと全世界興収が公開12日間で21億9,374万ドルと世界興収ランキングで歴代2位となっていましたが、公開終了後ついに歴代興行収入1位となった作品です。
作品の影響力は伊達ではなく、Googleでサノスと検索した時にGoogleナレッジカードグラフ内に出てくるガントレットをクリックすると検索結果がフィンガースナップで消滅されます。
▼目次
概要
本作品は「Marvel Comics」の「Avengers」の実写映画シリーズ第4作になる完結作です。
また、マーベル・コミックのクロスオーバー作品として扱うMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)シリーズとしては第22作品目の映画になりました。
本作に関して、関係者に対して非常に強い緘口令が出されていたため、日本人として出演していた真田広之氏は自身の役柄についてワールド・プレミアでの公表となったほど徹底されていました。
シリーズの完結編として全てに決着をつけると言う面持ちと、
10年以上にわたって新作が公開されるたびに映画館に足を運んでくれたファンへの感謝の意も表したい。
マーベルはEndgameを作成するにあたり、この2つの課題を解決するため映画の世界ではかなり古くから知られている手法であるタイムトラベルを採用し、これが間違いなく大成功したのは言うまでもありません。
ぜひ劇場でご覧ください!
ストーリー
前作「Avengers: Infinity War」からの続きとなり、サノスがインフィニティ・ガントレットを利用して全銀河系の人類を半分にした直後から話が始まります。
アベンジャーズ/インフィニティ・ウォーのラストカットはニック・フューリーが消滅する最中にキャプテン・マーベルへ救難信号を送っていたシーンでしたが、
この内容は「キャプテン・マーベル」の劇中で回収されているため、本作では既にキャプテン・マーベルがAvengersに合流した状態で始まっています。
サノスはフィンガースナップ後、とある惑星でインフィニティストーンをインフィニティ・ガントレットの力で破壊します。
これはインフィニティストーンを利用する事で消滅した人類を元に戻すことが出来るためです。
この段階で既にフィンガースナップの効果を元に戻す方法が無くなったためサノスを倒す必要自体は無いのですが、Avengersはこの惑星に向け出発し、なりふり構わぬ急襲をする事で制圧します。
そしてソーの八つ当たりでサノスを討ち取ることに成功します。
そしていきなりここから5年の歳月が経ちます(笑)
正直この段階ではストーリーの先が見えなかったので、完結作大丈夫か?と思ってしまいましたが完全な杞憂です。
5年間でメンバーに様々な変化があったためそれを各々描写していくとともに、
1人だけ全く変わってない時間旅行者アントマン(スコット・ラング)が登場し本作品の鍵になります。
アントマンがもつピム粒子を利用する事で時間跳躍-タイムトラベルが出来る可能性が出て来たというのがAvengers最後の作戦であり、この作戦こそがDr.ストレンジが見た唯一の勝利の可能性でした。
全部内容を書きたいですがストーリー軸はここまで、この続きはぜひ作品をご覧ください。
ちなみに主要人物で前作Avengers: Infinity Warに出演していないのは
スコット・ラング / アントマンと、クリント・バートン / ホークアイになり、
この2人がAvengers: Endgameのシナリオを動かす上で重要な登場人物になっています。
個人的にエンシェントワンの登場と、時間を超えて来たのを何事も無かったかのように見通していたのも面白い演出でした。
感動したシーン
トニー・スターク / アイアンマン
5年と言う歳月が流れた中でトニー・スタークはペッパー・ポッツと結婚し子供を授かります。
子供の名前はモーガン・スターク(女)
モーガンが寝る前にトニーに言った「3,000回愛してる」と言う台詞
このセリフは、ロバート・ダウニー・Jr.の子供達が、実際にロバートに向けて口にした言葉だそうです。
ちなみに英語だと「I love you, 3000」と言うシンプルでいい表現ですね。
劇中これに対してトニーが「ペッパー君ならせいぜい600〜900の間といったところだろう」と言う切り返しがなんともトニー・スタークらしい言い回しであり、
最後のビデオレターでトニーがモーガンに対して3,000回愛してると伝えるがこの短時間でありえないくらいのカタルシスを感じます。
スティーブ・ロジャース / キャプテン・アメリカ
タイムトラベルをする際にスティーブ・ロジャースは紆余曲折あり自身がいた時代に戻ります。
その際トニーは自身の父親と遭遇し子供についての話をしますが、
スティーブ・ロジャースは偶然遭遇した最愛の人物であるペギー・カーターをガラス越しに見る事しか出来ませんでした。
作戦終了後、インフィニティーストーンを元あった時代に戻すために再びタイムトラベルをすることになりますが、
スティーブはこの後、ふと自分の人生を歩むことにしたらしく本来彼がいた時代で人生を歩みます。
エンディングでスティーブとペギーとダンスするシーンが描写され、これまで報われなかったスティーブ・ロジャースが最後に報われた形で終わる事が出来ました。
そしてこれにより70年間冷凍状態で眠り続け、図らずもがな時代を超えることとなったキャプテン・アメリカが本来の時間軸に戻って来たと言うことになります。
最後にキャプテン・アメリカのシールドはサム・ウィルソン / ファルコンに渡して物語は終わります。
総力戦
個人的に1番感動したのは最終局面でのバトルシーンでした。
サノス軍 vs 復活したAvengers総集合の戦いはさながら現代における神話の戦い。
正直後にも先にもMCUでしかこれは実現出来ないだろうと言うようなクロスオーバーならではの豪華な描写でした。
製作者が「神話の戦いここに再現するとしようか」という意気込みで作ったといっても過言ではないでしょう。
名台詞の登場
Avengersの面々が勢揃いした後いよいよこれから戦いが始まるという時に、
キャプテン・アメリカ(スティーブ・ロジャース)が
「Avengers Assemble」(アベンジャーズ・アッセンブル)と言い放ち戦いが開始されます。
日本語にするとアベンジャーズ集合!という意味で
この台詞は本家マーベルコミックでも使われるいわゆる決め台詞、
この言葉で始まる開戦は、10年を越えるMCU作品の歳月とクレバーな作りに感極まってしまいました。
Avengersで検索すると候補の上の方にassembleが出て来ます。
勝利への軌跡
5年の歳月が経ち復活したアベンジャーズの中でDr.ストレンジは「起こることを話してしまえば、それは実現しない」と語ります。
最終局面でも苦戦を強いられるアベンジャーズ、サノスがガントレットを手に入れそうな中でDr.ストレンジは戦闘中トニー・スタークに対して「指を見せ」これが勝利の決め手になります。
「And… I am IRONMAN」(なら、私がアイアンマンだ)
2008年公開IRONMANのラストの台詞であり、アイアンマンの名言であるこの台詞がこんな形で再度使われるとは思ってもいませんでした。
日本語的には「なら、私はアイアンマンだ」の方が正しい気がしますが、自身の台詞のオマージュのため「が」を使った方がしっくりきます。
エンディングのカット
今回ワールドプレミアムでスタンディングオベーションになっていましたが、
今作のエンドロールではメインキャストが一人一人が紹介されます。
その中でもアベンジャーズの初期メンバーは、サイン付きでフィーチャーされその時のBGMがアベンジャーズのテーマソングである「The Avengers」で締めくくられます。
まさかこんな演出が見られると思っていなかったため非常に良い演出だと思いました。
またエンドロール後はマーベルロゴと共に、鉄を叩く音が流れています。
これはアイアンマン マークワンを製造していたときの音で、アイアンマン亡き後の哀愁を漂わせています。
次回作!
2019年6月28日にアベンジャーズ/エンドゲーム後の作品になるMCUシリーズ23作
『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』が公開されます。
エンドゲーム後、トニー・スターク亡き後の世界を描いた作品として、スパイダーマンが公開されました。
アベンジャーズ/エンドゲームと言う超大作からわずか2ヶ月で公開してくるハリウッドってすげー(笑)
まだ見ていない人は早く見ましょうという「親愛なる隣人」からのメッセージです!